パワハラにあたる言葉(発言)一覧と暴言事例!叱責はどこからアウト?

言葉の暴力

昨今、パワハラという言葉をよく聞くようになりました。大企業ではパワハラに対する政策を立て、防止に意欲的なところも増えてきましたが、中小企業などではまだまだ企業としての取り組みは進んでいません。

仕事をしているともちろん上下の人間関係があり、時には厳しく指導されることもあるでしょう。

しかし、指導を行き過ぎてしまうとパワハラとの境界がわからなくなってしまうことがあります。

身体的な暴力などであれば明らかにパワハラだとわかるものですが、言葉によるものは人によって感じ方が違ったりします。

また、真面目な性格で上司の指導を我慢している人ほど、精神的なダメージが大きく自分では気づかないうちに心の病を発症してしまうこともあります。

そうならないためにも今回はどんな言葉がパワハラになるのか、実際に裁判になった暴言事例をまとめてみます。

また、叱責は仕事をする上で必要なものかもしれませんが、パワハラにもなり得るのか、どこからがパワハラなのか説明していきたいと思います。

パワハラとは?基準ってあるの?

疑問

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/708781?title=%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B32%20%E3%81%AF%E3%81%A6%E3%81%AA

パワハラってどんなこと?

パワハラと聞いてあなたはどんな場面を想像しますか?

パワハラと一言でいってもいろいろな種類があります。パワハラについては厚生労働省がこのように示しています。

パワハラの定義

同じ職場や働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

つまり、職場内では誰からでもパワハラを受ける可能性があり、仕事とは関係のないことで精神的身体的に苦痛と感じればパワハラになるということです。

パワハラの判断基準ってあるの?

パワハラの感じ方は人によって違ったり数字で表すことができないので、一概に自分で判断することが難しいです。

パワハラには厚生労働省が示す6類型があります。

  1. 身体的な攻撃
  2. 精神的な攻撃
  3. 人間関係からの切り離し
  4. 過大な要求
  5. 過小な要求
  6. 個の侵害

言葉や発言によるパワハラは精神的な攻撃人間関係からの切り離し個の侵害に分類されることが多くあります。

特に言葉や発言のパワハラを判断するのが難しいとされるのは、パワハラの定義にある「業務の適正な範囲」という部分です。

業務上、指導するために少し厳しい言葉を使うこともあるでしょう。自分にとっては精神的に苦痛と感じた言葉であっても上司が業務に必要な発言だったと思っていたら、パワハラとは言えないかもしれません。

パワハラと判断するには、その言葉が使われた状況や条件なども加味されるため、個人の考えでは難しいところがあります。また、実際にパワハラと認定されるもののほとんどは裁判を起こし判決されたものになります。

注意
業務の範囲を超えた言葉や発言であればパワハラになります。パワハラと認められなくても、少しでも自分がパワハラと感じるのであれば、エスカレートする前に解決していかなければいけません。

パワハラの定義や意味って何?6類型(種類)や内容を簡単説明!

2019.06.10

パワハラにあたる言葉(発言)一覧!

色鉛筆 吹き出し

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/123990?title=%E8%89%B2%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%84%E3%80%80%E5%90%B9%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97&selected_size=m

ノブオ
上司が「俺の口が悪いのは個性なんだ!」っていうけど、、、あんな言われ方したらパワハラだよ!
ヒサコ
もともと口が悪いから個性って、、、それはないわよね!
退職代行屋さん
そうですね!仕事をする上で言葉遣いも気をつけてもらわないといけませんね。パワハラにだってなり得ますよ!

言葉によるパワハラってどんなもの?

言葉によるパワハラは大きく3つあります。

1.罵り言葉

パワハラになる1番の言葉がこの罵り言葉です。バカ・アホなど小学生が冗談で使っているような言葉です。

ミスをした時に使われやすい言葉で、一度なら冗談とも取れますが、何度も執拗に言われればパワハラになります。

特に仕事上では絶対必要のない言葉です。

2.人格や尊厳を否定する言葉

その人の容姿や地位、生まれや経歴、その人の家族のことなど肝心な仕事の話はそっちのけでこのような言葉を使うこともパワハラになりやすいです。

特に感情的な指導になると使われることが多くあります。

3.脅迫まがいな言葉

上司から部下に対してよく使われる言葉でクビやリストラを思わせる上司の権限を使った言葉です。とっさに出てしまう言葉であっても、具体的な理由や上司ならクビにならないための指導をしなければいけないので、いきなりクビはないですよね。

具体的な言葉(発言)一覧

では実際どんな言葉(発言)があるのか一覧にまとめてみます。

罵り言葉
  • バカ、アホ、間抜け、ノロマ、ドジ
  • 死ね、殺す
  • くず、ゴミ、デブ
人格や尊厳を否定する言葉
  • チビ・デブ・ブサイク
  • お前の存在自体が邪魔なんだよ
  • お前は無能だ
  • 使えないヤツだ
  • 親の顔がみてみたい
  • 大卒だからって調子に乗るなよ
  • 高卒のくせに
  • もう一回小学生からやり直せ
  • バツイチのくせに
脅迫まがいな言葉
  • クビにするぞ
  • お前はもういらない
  • このままだとリストラするぞ
  • 給料泥棒
  • 給料分くらいは働け

あなたが言われたことのある言葉はありましたか?

どれも仕事で指導する上では必要のない言葉ですね。お前と呼んでいる言葉が多いですが、お前という言葉だけでもおかしいですよね。きちんと相手には名前があるので、業務中は名前で呼んでほしいものです。

また、ツイッターでもパワハラとも思えることを言われてみなさんつぶやいています。

退職代行屋さん
時代の流れについていけない上司の方もいるようで困りますね。時代にあった対応を取ってほしいものです。

https://twitter.com/Mii_and_Sj86/status/1137762067618787333

退職代行屋さん
これはもう脅迫ですね。でも、この方は報告する意思があるのでいいですね。自分で抱えこまないことがパワハラから逃れる大切なことなんです。

実際に裁判になった暴言事例!

裁判

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/1781803?title=%E7%B7%91%E3%81%BC%E3%81%8B%E3%81%97%E8%83%8C%E6%99%AF%E3%81%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC

次は実際に裁判にまでなった言葉、ここまでくると暴言になりますが、似たような言葉を言われていないか確認してみましょう。裁判の事例を知っていると、よりこの行為はパワハラではないかと判断しやすくなります。

店長から労働者への発言が違法なものであったとして、会社に損害賠償義務が認められた事案

(事例の概要)

コンビニに勤務していたAさんが店長に言われた暴言がパワハラと認められた事例。

もともとAさんはお店にくるお客様とトラブルがあり、店長は日頃からAさんに頭を抱えていました。

1ヶ月後には雇用契約を終了する予定でしたが、その契約が終了するまえにAさんが同僚と揉めてしまい、その仲裁に入った店長が言った暴言がパワハラと認められました。

店長が言った具体的な暴言とは
  • 「お前ふざけんなよ。この野郎、うんじゃねえんだよおめえよ。この野郎。カメラ写ってようが関係ねえんだよ。こっちはよー、ばばあ、てめえ、この野郎、何考えてんだよ」
  • 「辞めてください。来ないでください。」
  • 「店に来んなよ。来んなよ。辞めろよ。」
  • 「どうするの。じゃ、今日来るなよ。二度と来んなよ。二度とな。」

もともとAさんに不満のあった店長が明らかに感情的になって激しい口調で発した言葉だと想像できますね。

「お前ふざけんなよ」「ばばあ」「この野郎」「てめえ」といった言葉遣いや上司の部下に対する「辞めろよ」といった発言がパワハラと認められています。

その結果、損害賠償義務として会社側がAさんに5万円支払っています。

 

上司の言動により精神障害を発症し、自殺に及んだと判断された事案
(事例の概要)

医薬品の販売会社に勤めていたAさんが係長である上司から受けた暴言をきっかけに精神障害を発症し、自殺までしてしまった事例。

上司が言った具体的な暴言とは
  • 「存在が目障りだ、居るだけで迷惑している。おまえのカミさんも気がしれん、お願いだから消えてくれ。」
  • 「車のガソリン代がもったいない。」
  • 「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒」
  • 「肩にフケがベターと付いている。お前病気と違うか。」

この他、上司はAさんのキャリアを否定する行為や人格の否定までしています。

Aさんは普段から上司との関係が困難であると周囲に打ち明けていたにも関わらず、会社としても改善されず精神障害を発症し、残念ながら自殺してしまいました。

この事例のようにパワハラが原因で精神障害を発症すると命まで落としてしまうことがあります。

 

叱責はどこからアウト?

怒る

引用元:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/1608113/

ノブオ
上司に怒られてしまったよ、、、でも自分のミスが原因だしな、、、
ヒサコ
そうなの、、、でも今は上司の叱責が原因でうつ病になったりするみたいよ!もしかしたらパワハラかもしれないわよ!
退職代行屋さん
叱責とパワハラの境界線は難しいんです。だから違いを知っておくといいですよ。それでは説明していきますね。

叱責とはミスをとがめて厳しく叱ることです。人間なので誰でもノブオさんのように仕事でミスをしてしまうことはあると思います。

そんな時に上司に叱責されることは仕方のないことでしょう。しかし、叱責の仕方次第でパワハラとなってしまう場合もあります。

こんな叱責はパワハラ!

  • 身体的に暴力を振るう叱責
  • 執拗な叱責
  • 罵り言葉や人格否定、脅迫まがいな言葉を使った叱責
  • 関係のない他人の前での叱責

どんなに丁寧な言葉を使った叱責であっても、叩いたり殴ったりしながらの叱責は完全にパワハラになります。

また、些細なミスについて何回も繰り返したり、何時間、何日間とねちねち続く場合もパワハラになる可能性があります。

パワハラにあたる言葉一覧でもご紹介した罵り言葉や、人格否定、脅迫するような言葉を使った場合ももちろんパワハラになります。

ミスをしてしまい、そのミスを同じように犯すかもしれない社員の前での叱責であれば、業務上他の人への指導も兼ねると言えますが、全く関係のない人の前でわざと叱責するようなことはパワハラになり得ます。

パワハラにならない叱責とは?!

業務に必要なことの叱責ならもちろんパワハラにはなりません。上司として部下がミスをして何も指導や叱責がなければ、仕事として成り立っていかないでしょう。

ここではパワハラにならない叱責をいくつかあげてみます。

  • 一方的に叱責するばかりではなく、ミスした側の話も聞いてくれる場合
  • 最後には前向きになれるような言葉をかけてくれる場合
  • 上手くいった時には褒めてくれる場合

このような場合にはしっかりと相手のことを考えて指導してくれていると感じられるでしょう。

上司も人間です。年代や育ってきた環境も違えばお互いの捉え方の違いは大きくなります。

叱責する側の気持ちも読み取れるように普段から少しでもコミュニケーションを取っておけるといいですね。

パワハラにあたる言葉や叱責についてのまとめ

言葉は世代間の違いによって捉え方がさまざまです。しかし、仕事をする上ではきちんとメリハリをつけて使いたいものです。

それでは今回の記事をまとめます。

  1. パワハラにあたる言葉とは、業務には関係のない言葉
  2. 暴言パワハラから命を落とすこともある
  3. 叱責は見極めが重要

パワハラになる言葉は、業務には全く関係のない言葉がほとんどです。また、「お前」と使っているものが多く、普段から「お前」と言われている場合には注意が必要かもしれませんね。

今回取り上げた事例での暴言はどれも心苦しいものばかりでした。暴言が原因で精神的な病を起こすことは少なくありません。

ここまでひどい暴言になる前に早く第三者に相談しましょう。

叱責は、上司なら業務上必要なものです。叱責からパワハラへとひどくなっていくこともあるので見極めは重要です。

パワハラは正確な基準がなく、判断は難しいものです。

しかし、今回の記事で少しでもパワハラ発言を受けていると思ったら、まず相談することです。

社内に相談するところがない場合でも、全国の労働局に相談窓口はあります。

パワハラは解決しなければ、必ずエスカレートしていきます。自分は大丈夫だったとしても職場環境が悪くなれば、またいつ自分の所に降りかかってくるかわかりません。

そうならないためにも、自分で行動してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。