パワハラは英語や中国語で何?反対語や日本語の正規表記は○○だった!

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パワハラという言葉をよく使いますが、そもそもパワハラとはどんな言葉でどこから生まれたものかご存知でしょうか?

英語なのか?中国など他の国でもパワハラというものは存在するのか?

パワハラについてニュースに取り上げられているときにふと疑問に思うことがあります。

そしてパワハラには反対語があるのか?そもそも日本語の正規表記なのか?

このパワハラという言葉を紐解いていくと、いろんなことが見えてきます。

普段何気なく耳にしているパワハラという言葉について、少し詳しくなることで、職場での意識も変わってくるかもしれませんよ。

パワハラとは何語?

考える人

引用元:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/212286/

パワハラは英語ではない

パワハラと聞くと、海外に元々あった言葉が日本に広まったというイメージを持つ方もいるかもしれません。

ですが、パワハラは和製英語です。日本独自のものであり、海外の人に話しても通じません。

パワハラとは
パワーハラスメント(power harassment)

「power」=力
「harassment」=嫌がらせ、相手を悩ませる

直訳すると、権威ある者が力を使って嫌がらせをするということになります。

ちなみに、このパワハラという言葉は2001年にクオレー・シー・キューブの代表取締役社長である岡田康子さんにより生み出されました。

パワハラの定義

日本におけるパワハラの定義は以下のようなものになります。厚生労働省が開催した「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」の中で定義されたものです。

「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」

引用元:職場のパワーハラスメントについて(厚生労働省)

注意
2019年5月29日にパワハラ防止法が成立したため、法令上で定義が定められました。

「優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要な範囲を超えたもので、労働者の就業環境が害されること」

パワハラの法制化についてはこちらの記事に詳しく書かれているので、参考に見てみてください。

パワハラ法制化はいつ?防止法で罪に認定?厚生労働省ガイドラインはどう変わるのか!

2019.06.07

業務の適正な範囲とは?

パワハラの定義の中にある「業務の適正な範囲」って具体的にどんな範囲か分かりますか?

かなり曖昧な表現のため、人によって解釈が変わってきそうですよね。

実際に「業務の適正な範囲」に関して具体的な定義があるわけではありません。

これは各企業において決めておくことが理想的です。

ただ、指導方法において以下のようなものは注意が必要です。

業務の適正な範囲外な行為

・部下に注意するときに、他社員への見せしめのためにみんなの前で大声で怒鳴った。

・やる気のない部下にしっかりしてもらうために「やる気がないなら辞めてもいいんだよ?」とメールで送った。

・部下への期待があるがためにビシビシ厳しい言葉でたくさん指導した。

・部下への指導のためにたびたび叱っているが、その後のフォローはしていない。

・書類を丸めたようなもので何度も部下を叩いた。

・部下の成長のためと思って大きな仕事を任せがち。

・部下の仕事の出来具合が不安なため、つい簡単な雑用ばかり頼んでしまう。

自分ももしかすると部下にやってしまっているかも、と思うようなものもあったんじゃないでしょうか?

実は上記の例は実際に裁判になった事例のものです。

中には被害者が自殺してしまった事例もあります。

昔はこんなこと当たり前にやっていたし、業務の指導として必要ではないのか?と思う方もいるかもしれません。

ですが、今はこのようなことがパワハラとなり、大きな問題となりますので、考え方を変える必要があるかもしれません。

 

パワハラは英語で何という?

英語

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パワハラは英語で言うと以下のような表現になります。

パワハラ(英語)
Abuse of autholity=権力の乱用

英語では日本のようにパワハラという言葉はありせんが、権力を使って嫌がらせをするという表現になります。

実際に使うとこのような言い回しです。

ノブオ
I have received the abuse of autholity from my boss.

(職場で上司からハラスメントを受けた)

アメリカは日本とはハラスメントの概念が違うようです。

パワハラというものはないけど、「差別」というものに対してとても厳しいのだとよく聞きます。

例えばたくさんの人種が集まっているアメリカは、人種差別に関してはとても繊細なのです。

なので、上司から部下に対して暴言を吐いていたとしても問題ないですが、特定の人種に対して暴言を吐いたりするとそれは差別にあたり問題になるそうです。

また、男性上司から女性部下に対して暴言を吐いた場合は、女性差別になりそれも問題になるのです。

極端な話、上司から部下に威圧的な態度を取ったとしても、特定の人に対してでなければ問題ないということです。

ちなみに、他国ではパワハラの代わりにどのような定義があるのでしょうか?

豆知識として見てみましょう!

【各国のパワハラに代わる定義】

国名 定義
スウェー
デン
職場いじめ:個別の被用者に対し、攻撃的な方
法により直接的に、繰り返し行われる、非難され
るべき、または明らかに敵対的な行為であり、そ
れらの被用者を職場の共同体から排除する結果を
生じさせる行為
フランス モラルハラスメント:労働者の権利及び尊厳を
侵害し、身体的もしくは精神的な健康を害し、ま
たは職業キャリアの将来性を損なうおそれのある
ような労働条件の悪化を目的とする、あるいはそ
のような効果を及ぼすような反復的行為
ベルギー 職場における暴力、ハラスメント:企業の内外
から生じ、特に招かざる行動、言葉、脅迫、行為、
身振り及び書面の形を取った、その意図又は影響
が職場の労働者の個性、尊厳又は身体的若しくは
心理的統合性を損なうこと、その雇用を危うくす
ること又は脅迫的、敵対的、屈辱的、侮辱的又は
攻撃的環境を作り出すことにある、繰り返される
虐待的行為
イギリス ハラスメント:明確に定義されていないが、合
理的通常人を基準として、ハラスメントと思われ
るものが該当。不安を感じさせること、困惑の原
因となることも含まれ、2回以上の行為が必要。
カナダ
(ケベッ
ク州)
心理的ハラスメント:敵対的又は望まない、反
復した振る舞い、発言、行為又は身振りにより、
示される屈辱行為であり、労働者の尊厳又は精神
的若しくは身体的な完全さを侵害し、かつ労働者
にとって、不快な労働環境をもたらすもの

引用元:パワハラ対策に対する諸外国の取り組み

各国に共通するものは2回以上などの繰り返される行為というところですね。

あとは若干表現が違うようです。

ちなみに、職場におけるハラスメントが立法化されたのはスウェーデンが世界初です。

1980年代にスウェーデンの心理学者が初めて「職場のいじめ」を研究したことにより、欧州での社会的認知が広まったそうです。

 

パワハラは中国語でなんという?

中国

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パワハラ(中国語)
职场暴力=パワハラ

中国でも日本と同じようにパワハラという言葉が存在しているようです。ちなみに、中国でのパワハラの定義は以下になります。

パワハラの定義(中国)
職場の中で正当な業務範囲を超えて他人に精神的肉体的苦痛を伴う行為を与えること

日本と定義はほぼ一緒のようですね。

中国のパワハラの特徴は、女上司からのハラスメントというものが多いことです。

最近ある動画が話題になりました。

中国の不動産会社で女性上司が男性社員を20名程整列させて次々にビンタしていく・・・。さらに、男性社員たちはハイハイしながら号令をかけはい回るという、なんとも強烈な動画です。

中国はもともと「成果主義やノルマ主義」というものが根強いので、職場での暴力などが多くあるのです。

日本よりも上下関係が厳しいようで、上司は部下に対してハラスメント出来てなんぼという世界なんでしょう。

 

パワハラの反対語はなに?

パワハラは権威がある者が力を使って嫌がらせをするという行為です。

会社で言うと一般的に上司から部下に対して行われる行為ということになります。

ですが、部下から上司に対して行われる嫌がらせもパワハラになります。

それってなんて言うかご存知でしょうか?

「逆パワハラ」です。

特にひねりのない言葉ですが、これが結構深刻な問題なのです。

逆パワハラの事例
・上司の指示や指導に従わない

・上司がパソコンなどのスキルがないことに不満を持ち、資料の書き直しなどを部下から指導する。

・部下が仕事をさぼるため、その分上司が残業をして仕事を片付ける。

・嫌いな上司のことをSNSで悪く書き込む。

・指導をするとすぐにパワハラで訴えると言う。

特に若者がスキルを身に着けやすい環境であるIT業界や、正社員に対してパート・アルバイトが多い職場などは逆パワハラが発生しやすいのです。

 

パワハラの英語や中国語・日本語正規表記のまとめ

今回、パワハラについて日本における定義から英語、中国語における表現も見てみました。

日本ではパワハラという表現が職場におけるいじめととらえることができるのですが、他国では違うようです。

ですが、各国で職場におけるいじめがあることは共通しているんですね。

今回の記事をまとめます。

まとめリスト概要

  1. パワハラは日本だけに存在する和製英語
  2. 各国でハラスメントの定義はさまざま
  3. 逆パワハラにも注意が必要

働いている以上、職場でのパワハラは誰しもが起こしうるものであり、無関係な問題ではありません。

それは日本だけではなく世界共通として抱える問題なんですね。

やっぱり仕事をするからには生き生きと自分らしく働きたいですよね。

みんながそのような環境で働けるように、少しでも職場の仲間に寄り添う気持ちを持つことが大事なのだと思います。